【要約】『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』


こんにちは!
ハルです。


またまた面白い本に出会ってしまいました!


これめっちゃ面白いです。
タイトルにある通り経済についての本なのですが
全く経済経済してない笑


経済って聞くと何か難しそうなイメージありません?


ミクロ経済だとかマクロ経済だとか
インフレだ~デフレだ~って。


僕も昔から経済には興味があったのですが
いざ学ぼうとしたら挫折したことが多々あります。


大学で経済の授業をとったら
ひたすら計算させられたり。


基礎的なことすら知らないのに企業の二酸化炭素の削減が~
みたいな話をされたり。


経済=よく分からない。その上難しい。


こんなイメージをずっと無くせないでいました。


でもこの本はそんなイメージをたった1章で払拭させてくれた!


タイトルの通り、この本は父が娘に語った本です。
著者の名前はヤニス・バルファキス。
ギリシャで財務大臣をしたことがある人です。


そんな人が娘に分かりやすいように話した内容なんですよね。


だから僕たちからしても分かりやすい。


経済経済してないくせに、経済の本質やこれから僕たちが
どう市場社会と向き合っていくべきかが書かれています。


これを読めば経済についてあらかた語れるようになるでしょう。


しかも「経済とは~」なんて話し方じゃなく
日常の会話の中にちょっと知識を入れて話すことが出来る様になります。


頭が良いと思われますよ!笑

余剰という革命により人間の社会が激変した


この本では「余剰」という言葉がキーワードになってると僕は思う。


そして余剰とは保存のことを言います。


まず歴史から語りましょう。
人類の歴史では何度か革命と呼ばれる出来事が起こった。


その最たるものが農業革命と言えます。


この農業革命があるから今の世界がある。


農業革命が起こる以前、人間は狩猟によって
食べ物を手に入れていた。


でもこれには常に命の危険があった。


だってそうですよね?
イノシシとかマンモスとか、一撃で人間を殺せる生き物と
常に戦わなければいけなかったのだから。


しかも、そうやって命がけで得た食べ物はすぐに腐ります。


だからまた狩猟に行かなければならない。


狩猟に行く男たちはもちろん、
女子どもも死の危険がありました。


そんな時です。農業革命が起こったのは。


農業革命の利点は大きく2つあります。


・命の危険を冒さなくてよくなった
・食べ物を保存することが出来るようになった。


まず命の危険を冒す必要がよくなりました。


だって農業をするじたいには危険はありませんよね。


畑を耕して種を植えて収穫すれば良い。


しかも収穫したものは保存することが出来ます。


食べ物の保存といえば冷蔵庫や冷凍庫が必須ですが
穀物を保存するのにそれらは必要ない。


木で作った倉庫に入れておけばいい。


だから何年もの間食べ物を保存できるようになったのです。


そしたらあらゆる物が誕生した。


それが
・文字
・債務
・貨幣
・国家
・官僚
・軍隊
・宗教

です。


なぜ生まれたのか?
本書では丁寧に説明されていますが
ここでは軽く説明していきます。


まず文字。
驚くべきことですが、僕たちの生活に欠かせない文字は
農業が生まれなければ誕生しなかったんです。


実際、農業のない社会で文字は生まれていない。
音楽や芸術はあっても文字はないんです。


ではなぜ農業のある社会では文字が生まれたのか?


それが余剰(保存)です。


まず収穫した穀物は共有の倉庫に収められました。


一人一人が倉庫を持つより
大きい倉庫を皆で使った方が効率良いですからね。


でもそうなると、誰がどれだけ収めたのかを
記録する必要が出てくる。


そうじゃないと争いの種になりますからね。


そうならない様に文字が生まれたんです。


農業のない社会では保存も記録もする必要がありません。
獲った食べ物はすぐに食べないといけないから。


次に債務と貨幣。


これはセットです。


共有の倉庫には管理者がいました。
誰がどれだけ倉庫に冷めたのかを記録、管理する存在です。


そして債務というのは
管理者が労働者からした借金のことを言います。


ん?管理者側が労働者側に借金?


そう思いましたかね。


そうなんです。
僕はさっき「誰がどれだけ倉庫に収めたかを記録する必要がある」と言いましたが


これは正確な表現ではない。


実際には「誰がどれだけ働いたか」を記録する必要があったんです。


農業は種を植えてすぐに食べられるようになるわけではない。


数ヶ月はかかります。


でも畑(田んぼ)での労働は毎日しなければならない。


だから管理者は誰がどれだけ働いたかを記録し
その労働対価として与えられる穀物の量を労働者に保証したのです。


でも「あなたはこれだけ働いたから今度これだけの穀物がもらえますよ」
なんて言っても、それって今あげれるものじゃない。


だから債務なんです。


そして誰がどれだけ働いたかを保証するもの。
これが通貨となりました。


・国家
・官僚
・軍隊


これらもセットです。


「与えられる穀物がある」ということは
ただ言葉にするだけではいけない。


それを保証する存在が必要です。


それが国家であり、支配者層であった。


保存という概念が生まれたことにより
国家までもが誕生しました。


そして国を運営するには官僚がいる。


そして官僚を維持するには膨大な穀物が必要だった。


それはつまり、支配者が膨大な穀物を所有していたということです。


穀物というのは資産です。
となるとこれを守るために軍隊が必要ですよね。


莫大な穀物を持っていると
労働者に反乱を起こされるかもしれないし
近隣の国から略奪されるかもしれない。


それらから身を守るための軍隊です。


・宗教


でも、近隣の国はともかく
自国の労働者を力で押さえつけるのは割に合わない。


力で抑えつけたり、反乱した者を殺したりしたら
生産能力も落ちますからね。


ではどうしたら良いのか?といえば
「国に治められてることを当たり前だと思わせればいい」のです。


俺たちは国によって守られている。
国が人や穀物を治めるのは当然だ。


こう思わせることが出来たら力でむりやり抑えつける必要も
反乱を起こされる心配も少なくなります。


そのために宗教が生まれた。


国(支配者)は神から統治を任された存在だ。


労働者にこう思わせる効果があったんですね。


この様に、保存という概念が生まれたことにより
今この世にあるあらゆる物が連鎖的に誕生したのです。


これがこの世に市場が誕生することになる最初の原因です。


保存とそれによる余剰が生まれたからこそ
市場や経済、商売がこの世に出来上がったのです。

保存とはイコール富である


保存とはイコール富になります。


国の支配者は大量の穀物を保存し所有していたからこそ
支配者としての力を維持することが出来ました。


だからより穀物を手に入れ、また力を強くする。


日本でも割とつい最近まで
所有する穀物の量が力の象徴でした。


大きな領地を持ち、米をたくさん持っている大名が
強くて豊かな支配者として君臨していたのです。


そして保存の重要性は今も変わりません。


今でも保存は人が豊かになる上で欠かせない存在なのです。


そして、今が個人の時代だと言われてるのも
ここに理由があります。


今は個人が保存できる時代なんですよ。


僕も保存しています。


何を保存してるのか?
ーーコンテンツです。


僕はブログ記事というコンテンツを保存しています。


ブログには自分の知識や経験、思考思想、技術、実績など
あらゆるものを記すことが出来る。


これが資産になるんですよ。


資産とは富です。


僕がこうやって記事を書いて、それをネット上に保存したら
半永久的に僕のコンテンツがネット上に残ります。


つまり僕のことをあらゆる人に知ってもらうことが出来る。


そこから僕のことを知ってもらい
僕のことを気に入ってもらえれば
僕が何かを売った時に買って貰える。


これが保存です。


今は誰もが自分を世に出すことができ
それを保存することが出来ます。


ならコンテンツを保存すればするほど
資産が貯まっていく。


それが富となり、また保存が出来るようになる。
そしてさらに富が増えます。まさに正のスパイラル。


昔の人が保存により長生きできるようになったのと同じで
今の僕らも保存により豊かになることが出来るのです。


ネットって凄い。


ネットが生まれたことにより
保存の汎用性、有用性が飛躍的に上がったのです。


本書では他にも

・お金に換えられる「交換価値」とお金に換えられない「経験価値」
・未来からお金を生み出す起業家と銀行の関係
・人は機械に支配されるようになるのか、それとも…?

などについて語られています。

お金に換えられる「交換価値」とお金に換えられない「経験価値」


筆者は価値には大きく2つがあると言っています。


それが交換価値と経験価値。


交換価値というのはお金に換えることが出来る価値のことで
今やほとんどの物がこの交換価値となっています。


しかしより大事にするべきなのが
もう一つの経験価値なのです。


経験価値とはお金に換えられない価値のことです。


経験することそのものに価値があるというわけですね。


なぜ交換価値より経験価値の方が大事にするべきなのか?


本書では例として献血が挙げられています。


献血にお金は支払われませんよね。
なぜか分かりますか?


それは「俺は人の役に立つことをしたんだ」という思いが
献血をした人の中には残るからです。


人はもらうより与えることに、
より大きな幸福感を持つという実験結果があります。


献血はまさにそれです。


困ってる人の役に立った。
そういう経験価値があるから人は献血をするのです。


ですが、もしこの経験価値が交換価値に成り代わられたら?


考えてみて下さい。


「献血に協力してくれた人には500円支払います」


こう言われたとして、あなたは献血に行きますか?


僕なら行かないです。
だって500円程度で献血に行くのって
時間が勿体なくないですか?


気になる異性からの頼み事だってそうです。


可愛い女の子に「探し物があるの、手伝ってくれない?」
と言われれば、大抵の男は「よし、分かった!」ってなると思います。


でも「500円払うから探し物手伝って」と言わたら
「いや、別にいらんけど…」ってなりません?


交換価値とは言い換えれば値段です。


でも世の中には値段を付けられないものがあるんです。


僕らが書いてるブログにしたってそうです。


ブログ、というより情報発信全般には
機能的価値と感情的価値の2つがあります。


機能的価値とは言ってしまえばWikipediaです。
物の機能や含まれてる成分なんかを淡々と書くだけ。


それとは別に感情的価値とは感情を動かすもののことです。
これが経験価値なんですよ。


人が物を買おうと決めた時や
誰かのファンになる時って
機能的価値を与えられた時じゃないんですよ。


感情的価値を与えられて自分の感情を動かされた時なんです。


じゃあ具体的にどういうものが感情的価値なのか?


それはその人の経験から来る感情に触れた時です。


世の中のブログやセールスレターは
機能的価値ばっかりです。


やれこんな成分が含まれてるだとか
やれこんな特徴があるだとか
やれこういう作り方をされてるだとか


それも大事だけど、決定的に面白くないんですよね。


人が面白い!と感じるのは
感情を動かされた時です。


この商品を買ってこんな良い変化があった!
めちゃくちゃ嬉しい!本当にこれを買って良かった!
マジでオススメだよ。ぜひ使ってみて。効果抜群だから。


こう言われた方が人は興味を持つし
欲しいと思うものなんです。


こういった自分の経験ってお金に換えることは出来ない。


だからこそ、人はそこに価値を感じるんですよね。
いくらお金を払っても手に入らないものだから。

まとめ


とにもかくにもこの本、めっちゃ面白かったです。


このブログでは
・保存の重要性
・交換価値と経験価値


この2つを主に語りましたが、その他にも
・イギリスがアボリジニを征服した理由
・未来からお金を引き出す起業家と銀行
・フランケンシュタイン症候群
・囚人の間で通貨となったタバコの話
・人は地球にとってのウイルス?


などなど。


とても経済には見えない事柄を用いて
経済について話してくれています。


少しでも経済に興味があるなら読んでみることをオススメしますよ。


少なくとも、学校で買わされる経済の本よりは
面白くて学びになると断言します笑








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