ザイオンス効果って知ってますか？
別名「単純接触効果」と呼ばれる心理学用語なのですが
今回はそれについて語っていきたいと思います。
僕もこのザイオンス効果を使って
利益を伸ばしているので、
正しい使い方を知っておくと
色んな場面で使えるようになりますよ！
それではまずザイオンス効果について軽く説明したいと思います。
もし
「そんなの知ってるから正しい使い方を知りたいんだよ！」
という方は飛ばしてもらっても構いません。
目次
そもそもザイオンス効果ってなに？
ザイオンス効果とは先ほども言った通り
「単純接触効果」とも呼ばれる心理学用語の一つです。
どんな効果なのかと言うと
「同じ人は物に触れる回数が多ければ多いほど、それに対する好感度が上がる」
というものです。
学校や職場で初めて会った人に親しみを感じないけど
毎日顔を合わせていると段々仲良くなる、という事が
今まで何度かあったかと思います。
もしくはテレビで同じCMが何度も流れてると
そのCMを好きになったりしたという事も
あるかもしれません。
あとは常連のお客さんといつの間にか仲良くなってたとか。
これら全てザイオンス効果によってもたらされた出来事なんです。
ザイオンス効果の名前の由来
ザイオンス効果はもともと
ザイオンスという人がおこなった
とある実験から導き出された法則です。
ザイオンスさんはある日、
大学生を対象にした実験をしました。
それは被験者に卒業アルバムから
抜き出した写真を何度も見せ、
その中で一番印象の良かった写真はどれか？
を問うという簡単なものです。
見せる回数は写真によってばらばらなのですが
その中でも一番多く見た写真に、多くの人が
好印象を持つという結果になりました。
見せる順番はランダムだったにも関わらず、です。
この実験により、ザイオンス効果は
その効力がはっきと分かりました。
ここまでは割と有名な話です。
しかしザイオンス効果を知った人は
「よし、じゃあ何度も目に入るようにしたら良いんだ！」
と思いがちなのですが、実はそう簡単でもありません。
基本的に好印象を持たれるようになる
ザイオンス効果ですが、中には悪印象を
持たれるというケースも存在します。
悪印象を持たれるザイオンス効果
ザイオンス効果は明確に言えば
「会う回数が多いほど印象が強くなる」
という力を持っています。
つまり第一印象が悪かったり
そもそも仲の悪い人が何度も会うと
印象はより悪くなるのです。
僕もずっと前に、とある芸能人の歌が
凄く嫌いだったことがあります。
初めてテレビで見た時にその歌が流れてきて
「なんだこの不快な声は！」となったんです。
世間的には人気のある曲だったのですが…。
で、それからというもの
毎日のようにその歌が流れてきてたので
僕はその芸能人がテレビに出てきた瞬間に
チャンネルを変えるほどになりました。
今でも苦手意識を持っています。
この様に、最初に印象が悪いと
ザイオンス効果もマイナスになってしまうので
そこには注意が必要です。
人は第一印象が9割と言いますが
あながち間違いではないですね。
ザイオンス効果の例
では、
簡単にどんなザイオンス効果の例があるのかを
説明しておこうと思います。
有効な使い方を知りたいんだよ！
という方はここも飛ばしてください。
ザイオンス効果の原則は「何度も会う」です。
そこを起点にしてるので
大体どれも同じようなものになります。
営業
まず営業。
営業の中でも新規開拓の時に有効なのが
「何度も足を運ぶ」です。
それだけかよ！
という感じですが、それだけです。
ただこれは「何度も営業する」
というわけではありません。
初めて訪れたところでいきなり営業をしても
それが売れることってほとんどありませんよね。
それは冒頭でお伝えした通り
人は初対面の人にはまず
「誰だお前」という感情が働くからです。
そんな状態で営業をしても
「こいつの話聞くの面倒くさいな～」
と思われるのがオチです。
なので、
まずはただ挨拶だけして
2回目軽く雑談だけをして
それ以降も雑談を繰り返して、
ある日商品の紹介をする
というのが有効です。
いきなり営業をしたら第一印象が落ちますからね。
そうなると、ザイオンス効果の負の面が働き
あなたの好感度は落ち続けてしまいます。
だからまずは回数を踏むことに徹する。
これが新規開拓の営業で有効な使い方です。
何度も広告を出す
これも同じですね。
広告はほんの数回だけ出稿するよりも
一定期間打ち続ける方が効果はあります。
いきなり出てきた広告に何らかのアクションを
起こすことってあまりないと思います。
でも何度も見ていたら
「ちょっと気になるかも…」
って思いませんか？
そうじゃなくても
「この広告何度も見るからちゃんとした会社なのかも」
と思ったりもするんです。
「広告を打ち続けてる＝良質な会社(商品)」
という図式は全くもって成り立たないのですが
なぜか人は信用してしまうんですよね。
これがザイオンス効果の凄いところです。
メルマガ
次にメルマガです。
メルマガは個人ビジネスをする上で
とても重要な媒体なので、
まだ使ってないという方は
ぜひ利用することをお勧めします。
メルマガの凄い機能の一つに
ステップメールというのがあります。
これがザイオンス効果を強める役割を果たすのです。
ステップメールは
登録から〇日目にはこのメールを送る
という設定が出来る機能のことを言います。
つまり一度設定すればその期間は
毎日自動でメールを送ることが出来るんですよ。
1ヶ月間送られるように設定すれば
登録した人は30日間ずっと
あなたのメールを読み続けます。
半年間ならその間毎日読まれますし
1年間なら1年ずっと読まれます。
自動でザイオンス効果を高められるというわけです。
これを使って、
「〇日目にはセールスのメールを送る」と設定しておけば
信頼が貯まった頃にセールスが出来るという寸法です。
これもザイオンス効果があるからこそ
効力を増すセールス手法ですね。
ただ、どれだけ見られる回数を増やしても
意味は無いという現実もあるんですよ。
ザイオンス効果は回数を増やせば増やすほど
限りなしに信頼度が上がるというものではないのです。
だいたい7回～10回。
これが信頼度の上がる上限とされています。
じゃあそれ以上やっても意味が無いのか？
と言えば、そんな事はありません。
それが次に話す
「ザイオンス効果の正しい使い方」
になります。
ザイオンス効果の正しい使い方
まずおさらいですが
ザイオンス効果は接触する回数が
多ければ多いほど信頼度を上げる
という現象です。
でもその回数には上限があり
それが7～10回。
これがここまでに話した内容ですね。
で、もう早速答えを言うのですが
ザイオンス効果の正しい使い方は
「質を担保する」
というものです。
は？それだけ？と思うかもしれませんが
実際それだけです。
会うだけで信頼度が上がるなら
その1回1回が良い内容だったら
より信頼度を上げることに繋がる。
考えてみたら当たり前の話ですよね。
学校のクラスメートと会う時に、
10回会ったらその人への好感度が
ストップするなんて事ありました？
恋愛に例えてみたら分かりやすいのですが
10回会った人を好きになる、なんて事ないですよね？
友情から恋愛感情に変わるのは
もう飽きるほど会った後だとしても
十分あり得ます。
じゃあなぜ恋愛感情に変わるのか？
それはそこに至るまでに
相手の人柄だとか
趣味が合うとか
男らしい(女らしい)ところに惹かれたとか
辛い時に助けてくれたとか
何らかの出来事、ストーリーがあるからです。
決して20回会ったから好きになった
とかではないですよね。
これをビジネスでも活かせるんですよ。
例えば、先ほど僕はメルマガを例に出しました。
僕もメルマガで色んな事を話しているのですが
そこには常にあらゆる要素を詰め込んでいます。
決して
「沢山メールを送れば信頼されて売れるから」
なんていう安直な考えはありません。
いかに一回一回のメールで読者の信頼を得られるか？
というのを考えてメールを作成しています。
その結果5万円の商品がポンポン売れたりしているのです。
この「一つ一つの質」を高めていけば
10回で印象が上がるのはストップする
なんて事はなくなります。
これはブログでもSNSでも営業でも恋愛でも言えることです。
ザイオンス効果のことを知って安直に考える人は、
ただ回数を踏むだけで良いと誤解します。
その結果
「とりあえず100記事書いたら良いんだ」
「とりあえず毎日ツイートをしたら良いんだ」
「とりあえず毎日動画投稿したら良いんだ」
「とりあえず担当さんに会いに行ったら良いんだ」
「とりあえず毎日話しかけたら良いんだ」
なんていう単純な行動しかしなくなるんです。
に対して、ちゃんと質を担保してる人は
いかに一回一回を無駄にしないかを
真剣に考えて行動しています。
こうなるともう回数とか関係なくなるんですよ。
出来る人はほんの2回とか3回とかで
成約を決めたりします。
なのでまずは質を上げることに努める。
ビジネスでも恋愛でも成功したいなら
そこを忘れてはいけません。
僕はブログでもメルマガでも
「面白い✕学びになる」
というのを意識しています。
テレビのCMも試行錯誤がされてますよね。
白い犬が出てくる携帯会社のCMとか
色んな太郎さんが出てくる携帯会社のCMとか。
あれも常に「面白い」という質を
追求して作成されたものなんです。
決して「数を踏めば良い」なんていう考えの
元で作られたわけではありません。
回数を踏むのは当たり前。
その上で質を追求する。
これがザイオンス効果の正しい使い方です。
ちなみに、コンテンツの質を上げるには
「ストーリー」の要素が効果的です。
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